公開日 2021年10月25日
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尾道市立大学開学20周年を迎えて
尾道市立大学
学長 藤沢 毅
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尾道市立大学は、それまでの尾道短期大学を改組転換し、2001年4月に四年制大学として開学いたしました(開学当時の名称は「尾道大学」)。今年2021年は開学から20周年を迎えることになります。
この記念すべき年に、本来であれば、今年度の前期中に式典を行い、また卒業生に声をかけてホームカミングデーを開催したいとの思いがありました。前期に開催ができなければ、後期の大学祭に重ねて同じく何かを開催したいとも思いました。しかし、感染者数は減少傾向にあるとはいえ、現在も平博体育感染症の感染状況は収束までには至らず、人を多く集めるようなイベントはできかねるものと判断せざるを得ませんでした。このため、今年度のイベントの開催はあきらめ、このコロナ禍が収まった後に、あらためて卒業生の皆様や地域の皆様に向けたイベントを企画したいと思います。
私個人の話をさせていただければ、私は2003年4月に、すなわち開学3年目の年に着任いたしました。開学の時に入学した、いわゆる1期生が3年生であり、まだ4年生はいなかった頃です。当時にはあったA棟、B棟を含めて、A棟からD棟で授業が行われていました。その後、2012年4月には大学を法人化し、名称も「尾道市立大学」と改めました。2013年度には新校舎E棟を建設し、それにともない2014年度には老朽化したA棟とB棟を解体撤去し、さらに2015年度にはその跡地に厚生棟「翠明館」を建設しました。こうした変化の中、毎年4月に新入生を迎え、3月には卒業生を送り出すということを繰り返してきました。卒業生の中には、時々大学に遊びに来てくれ、元気な姿を見せてくださる方もいます。学生の成長する、あるいは成長した姿を見ることは、教職員にとって一番の喜びです。
ご存じの通り、尾道市立大学は、尾道市による「市立」大学です。学生たちは全国から尾道に集い、この地で生活し学びます。アルバイト等で尾道市民の皆様にお世話になることもあるでしょう。また、現在は難しい状況にありますが、イベントに参加する際や、友人たちとあるいはサークルの仲間と飲食をともにする際にお世話になることもあると思います。学生が日常的に尾道市民の皆様にお世話になっていることに対し、改めて感謝申しあげます。
本学は、経済情報学部経済情報学科、芸術文化学部日本文学科、同じく芸術文化学部美術学科という2学部3学科、また、経済情報、日本文学、美術の3研究科からなる大学院で構成された小さな大学ですが、学生それぞれが誇りを持って学び、力をつけて社会に飛び立ってくれることを願い、これからも教育に励んでいきたいと思います。どうぞ引き続きあたたかいご支援をお願い申しあげます。
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